皆さんは噴火が日常的に起こる桜島のことはご存知でしょうか?
噴火が日常とかパワーワード過ぎですが鹿児島の人は当たり前の認識みたいです。
裏付けとして桜島は2018年のデータだと479回噴火してます。 (えぐい
今回は桜島の噴火についてや、
桜島の噴火回数や僕たちが聞きなれない降灰情報などについて触れていきたいと思います。
目次
桜島の噴火について
そうなんです、桜島ってめちゃくちゃ噴火してるんです。
最近もニュースで桜島が噴火したって言ってたよね。
ではどのくらい日常的なのか、データで見てみましょうか。
桜島の噴火回数
これは気象庁のデータで2018年桜島の噴火回数や爆発回数のデータの抜粋になります。
年合計 479(246)
括弧内は爆発回数を示しています。引用:気象庁,平成 30 年(2018 年)の桜島の火山活動
479回だと単純計算で1日1.3回の噴火が起きている計算になるよね。
そりゃこんだけ噴火していれば日常的ですわ。
まぁ噴火のタイミングは月によってもバラツキがあるから1日噴火しない日もあるけど。
そんでこのデータについて驚きの事実なんだけど、
桜島は活発な火山であるため、
噴煙量階級3以上の有色噴煙を伴う噴火でないと噴火の記録をしないらしいのです。
なにを言っているかさっぱりだと思うので、簡単に言うと、
噴煙が1000m以上の高さを超えなければ噴火と記録しない。
通常の火山では100m~300mほどでも記録対象になるのですが、
桜島は活発すぎるので記録しきれないみたいです。
(補足2)桜島における噴火の計数について
気象庁における噴火の記録基準は上記のとおりですが、桜島においては噴火活動が活発なため、基
準を満たす全ての噴火を計数することは困難な場合が多いです。統計的な均質性を図り、活動評価に
資するために、桜島では、以下の条件を満たす噴火を計数し噴火回数としています。
・爆発的噴火
・噴煙量階級3*
以上の有色噴煙を伴う噴火
* 気象庁では噴煙量を噴煙の高さと幅から1~6の階級に分けて観測している。噴煙量階級3以上の噴煙は、高
さが概ね 1000m以上の噴煙に相当する。引用:気象庁,噴火の記録基準
細かい噴火に満たない噴火が日常的に起きているだなんて驚愕的です。
鹿児島の人にとっては噴火は地震とかと同じイメージなのかな。
僕たち「あ、地震だ(普通にしている)」
鹿児島の超人「あ、噴火だ(普通にしている)」
爆発的噴火について
それでは次に上のデータで爆発って単語が出てきていると思うんだけど、
これは爆発的噴火のことを指します。
・爆発地震を伴い、爆発音または体感空振または噴石の火口外への飛散を観
測、またはO点空振計で3Pa 以上、あるいは島内のA点、D点、E点空振
計のいずれかで 10Pa 以上の空振を観測した場合に爆発的噴火とする。引用:気象庁,噴火の記録基準
これを要約すると爆発的噴火は下記の条件を満たす噴火のことを言います。
爆発地震+3つのどれかが当てはまれば爆発的噴火に認定されるってイメージ。
※爆発地震は噴火の際に起きるガスなどの噴出に伴って起こる地震
実際の映像は下記になります。
これだけ見ると爆発的噴火って大災害レベルだよね。
まぁこれすらも鹿児島の人は日常茶飯事ということだからホント驚きです。
下の表は桜島で起きた爆発的噴火の表になります。
こうやってみるとここ最近は爆発的噴火が多いみたいだね。
桜島の火山活動が更に活発になっているのかな?
今日(2019/12/03)も桜島で噴火あったしね。
桜島の噴火警戒レベル
桜島はしょっちゅう噴火しているので、
基本的に噴火警戒レベルが3以下になる事が少ないみたいだね。
2019/12/3の段階でも噴火警戒レベル3になっています。
下記の表はここ10年間の桜島の噴火警戒レベルの推移になります。
データで見ても基本はいつも噴火警戒レベル3くらいだね。
ちなみに噴火警戒レベル3だと、
南岳山頂火口及び昭和火口から半径2km以内の立入を禁止されている状態です。
上の映像みたら誰も近づかないよね。怖すぎるもん。
桜島の降灰情報について
日常的に噴火する桜島では降灰情報が非常に重要になってきます。
これはつまり火山灰がどこまで飛んでくるのかについての予報になります。
僕らで言う天気予報みたいなノリで必要な情報になります。 (適当
降灰予報とは
以下の情報は気象庁より発表されている資料です。
こんな感じでその日の風の状況などを考慮して、
火山が噴火したとき火山灰はどこまで飛ぶのかを予報してくれています。
他にも噴石についてもどこまで飛ぶのか予報が出ます。
こういった降灰情報は現地では必要になってきますので、
桜島に観光や鹿児島に観光に行かれたときは降灰情報を調べておくようにしようね。
なぜかと言うと、この降灰はかなり厄介なものだからです。
降灰による被害
なぜ降灰の情報に敏感なのかの理由は、
火山灰が降り注ぐ事によって、様々な場所や物に被害が起こるからなのです。
下に箇条書きで記載していきます。
交通への被害
・降灰によって視界不良になる
・火山灰の影響で地面がスリップしやすくなる
これはめちゃくちゃ危険だよね。
視界不良によって交通の便がかなり悪化する事が予想されます。
自動車への被害
これは地味にウザイやつですよね。
これは地元に住んでいる人たちが注意すべきことですね。
車のボディカバーとかで防いでいるみたいです。
鉄道への被害
・ ポイントが動作不良
・ 線路が埋没、最悪脱線なども
これは観光に影響大ですよね。
電車使えないと移動に困りますからね。
電力設備への被害
・ 火山灰による荷重増加で断線、電柱および街灯などの倒壊により停電
・ 倒木による断線により停電
はい、停電祭りです、火山灰が多く降り積もる事により、
停電する可能性も高くなってしまう。これも嫌ですね。
こうやってみると降灰の影響はかなり大きいですね。
降灰情報が日常的に必要な理由がわかった気がします。
雨が降るなら傘を持っていく。このノリで、
灰が降るなら引きこもる。って感じになりそうです。 (めちゃくちゃ適当
桜島の噴火 まとめ
桜島の噴火は近くに住んでいない人から見たら、
ホント恐ろしい現象だと思います。
鹿児島の人はそれが日常的だというのだからホントすごいっす。
でも日常的だからといって噴火が危険じゃない訳ではないので、
桜島の火口付近には絶対に近づかないようにしようね。
以上、防災をやってみたのこーちゃんでした。
ばいばいばーい