【帰宅難民とは交通機関が何らかの影響で、使用不能になり帰宅できなくなる状況である】
東日本大震災では首都圏の災害発生当日は、
帰宅難民が515万人も居たとされています。
めちゃくちゃ多くの人が災害時は家に帰れない可能性が高いという事です。
今回は帰宅難民とはについてや、
帰宅難民になったらどうすべきかについて解説していきます。
目次
帰宅難民とは
そうですよね、家に帰りたいですよね。
災害時なんてなおさら家族が心配だったり、怖かったり、心細かったりで帰宅したいですよね。
すごく気持ちはわかりますが、災害時は帰る事ができない状況になる可能性が高いのが現実です。
冒頭でも触れましたが、東日本大震災では首都圏で帰宅難民が515万人も居たとされています。
これだけの人がなぜ帰れなかったのか。
答えは交通機関が全てストップしたからです。
鉄道の運休
JR東日本は東日本大震災が発生後に、終日新幹線や在来線の運行をストップしています。
関東地方や首都圏では地下鉄や私鉄も前線で運行を取りやめています。
まずは以下の実際の映像をご覧ください。
簡単に言っちゃうとお客さんも鉄道会社もパニック状態です。
運行状況が分からず、帰れるところまで帰りたい乗客は駅に殺到するも、
実際は交通機関は全然動かず、立ち往生をくらってしまうというのが現実でした。
道路の大渋滞
鉄道が全て動かない状況では、
バスやタクシー、乗用車で帰る手段を選ぶのは必然だと思います。
みんな車を使うもんだから、東京の道路は大渋滞。
首都高に限っては全面封鎖を決め込んだ為、更に渋滞に拍車がかかりました。
こんな状態では、バスやタクシーの回転率は最悪なため、
タクシーを待つ待ち時間は異常な待ち時間となっていたとされています。
僕はこの時バイクで出かけていて、道路に出ていましたが、
渋滞もとても困りますが、とても怖かったのが停電で信号が消えていたのが怖かったです。
目視で信号のある箇所を通らなければいけないので、かなり道路も危険な状況でした。
正直おっかないので二度とゴメンです。
徒歩で帰宅という苦渋の選択
電車も動かない、バスやタクシーも来ない、休める場所もない、
こんな状況では歩いてかえる選択を取らなければならない人たちも多くいました。
その他、公共の施設や臨時の避難所などで1夜を明かす人も数多くいました。
これが帰宅難民の実情です。
僕は東日本大震災(311)の状況を目の当たりにして、
次に大きな災害が起きたとき、もしかしたら歩いて帰らなければならないかも。
と感じたことから、職場から家までの約40kmを歩いて帰るシュミレーションをやりました。笑
休憩しつつ時間にして約12時間は歩きました。涙
正直えぐかった。歩き続けると足が途中から痛くて動かなくなるんです。
帰宅難民になったらどうすべきか
帰宅難民は災害発生時に間違いなく発生してしまいます。
では、実際に帰宅難民になってしまったら、
どのような行動をすればいいのかについて解説していきます。
無理に帰宅しようとしない
まず災害発生時は無理に帰宅しようとしないことが大事です。
というのも、災害時はパニックになって一斉に帰ろうとして、
確実に鉄道や道路、歩道に溢れんばかりの人が集まるからです。
簡単に言うと、どこでも満員電車状態になっているという事です。
この状態では、群衆雪崩に巻き込まれてもおかしくありません。
群衆雪崩とは
群衆雪崩は人が密集している所で発生もので、
人が将棋倒しに倒れて死人が出る場合もある危険な人身災害です。
兵庫県の花火大会では実際に群衆雪崩で11人も命を落としている事例もあります。
詳しくはこちらをご覧ください。
なので、群衆雪崩に巻き込まれないためにはまずは無理に帰ろうとせずに、
安全な所に留まり周りの状況を確認する事に徹してください。
最近だと企業に対して帰宅難民を増やさないために、
災害時用のための非常食などの備蓄をしたり、
無理に帰らせない努力をするように呼びかけています。
なので職場や学校などにいる時は、無理に帰らず待機が安全な対策だと思います。
災害用伝言サービスで家族に連絡
災害時は一斉に連絡を取り合うことや、電波施設の破損などで、
基本電話は繋がらないと思っておいたほうがいいです。
そんなときに役立つのが災害用伝言ダイヤル(171)です。
音声を伝言板に残しておくことができ、家族の安否の確認を取るために使用できるサービスです。
詳しい使い方などは下記記事で解説しているのでご覧ください。
帰宅困難者支援ステーションを活用する
上の画像を街中で見かけたことはありませんか?
これは帰宅困難者支援ステーションといって、
災害時には徒歩で帰宅する帰宅困難者に対して様々な支援を行う。
主にコンビニやファミレス、ガソリンスタンドなどがこの支援制度に取り組んでいます。
ではどのような支援を行うか解説します。
これは結構助かるよね。
帰宅途中で疲れたり、喉が渇いたり、トイレに行きたくなったら、
帰宅困難者支援ステーションに立ち寄るのが正解だね。
帰宅困難者支援の協定を結んでいる店舗は以下のサイトから確認できます。
結構メジャーなお店が帰宅困難者支援ステーションになっているので、頭に入れて置くのが吉です。
災害時対応型自販機について
災害時に非常に役立つ情報として、
災害対応型自販機という物があります。
これは災害時に無償で飲料の提供を行う自動販売機の事です。
特に帰宅難民になったときに巡り会いたい自販機です。
大手のコカ・コーラや伊藤園などの自販機では多く導入されています。
詳しくは以下の記事で解説してますのでご覧ください。
自分の通勤・通学経路や活動範囲内のどこにあるか事前に確認しておくのも事前の対策ですよ。
帰宅難民への備え
帰宅難民になってしまった時に備えておくべきものがあります。
それは携帯を充電できるものです。
帰宅難民になって致命的な状況に陥るのは携帯が使えなくなる事です。
災害が起きたとき、電気などのインフラは止まる可能性が高いです。
そうなってくると帰宅難民になり自宅に帰れず、職場や避難施設などで待機している時に、
連絡や情報を仕入れる為に携帯を使用していると充電はどんどん減っていきます。
充電がなくなってしまっても、電気が止まっていたら充電できません。
正直、災害時のパニック状態で携帯が使えなくなるのはめちゃくちゃ心細いと思います。
だからこそ、携帯を充電できるモバイルバッテリーを携帯している必要があります。
最近のモバイルバッテリーは大容量でスリムなものが多いので、
常に仕事のカバンに入れておいても邪魔にならないのが良い点です。
高品質かつ大容量の商品を下に貼っておくので、検討してみてください。
買っておくと帰宅難民になったとき安心できます。
というか普通に普段でも使えるのでお勧めです。
帰宅難民まとめ
災害時は帰宅難民になる可能性が非常に高いです。
特に首都圏にお勤めの方や学生の方は東京都の推定だと、
約1000万人くらいの帰宅難民が発生すると試算されるほどです。
仮に帰宅難民になってしまった場合でも、焦らず行動することを心がけてください。
焦ると人の波に呑まれてしまうので。
以上、防災をやったみたのこーちゃんでした。
ばいばいばーい