みんなは火災旋風って聞いたことある?
火災旋風とは市街地での広範囲に及ぶ大規模な火災や、
山間部での火災により発生する竜巻状の炎を伴う旋風のことです。
関東大震災では約4万人の命を一瞬で奪ったとされる危険な災害です。
今回は火災旋風の発生条件や、
対策として火災旋風に巻き込まれないにはどうすべきか、
について軽く触れて行きたいと思います。(軽くかよ
目次
火災旋風とは
前述のとおり、
火災による炎を含んだ旋風を火災旋風と言います。
移動しながら炎を撒き散らし、1000℃を超える場合もある竜巻みたいなもんです。
巻き込まれれば命の危険性もある極めて危険な災害です。
ちょっと想像してもらえるとわかると思うけど、
竜巻ですら目の前に現れたら、おしっこ漏らしそうになると思う。
それに炎がプラスされている竜巻が現れたとしたら、
多分漏らしながら気絶するよね。(おい
火災に
日本での火災旋風による被害
この火災旋風は日本でも実際に起きています。
1923年関東大震災の出来事のでは、
火災旋風により3万8千人もの被害が出たとされています。
被服廠跡地の火災旋風
火災は、午後8時ないし9時頃にはようやくおさまったが、
そのときには死者は3万8千を越え、
一方、生存者はわずか200名にすぎなかったのである。
引用:被服廠跡地の惨状(参照 2018/11/30)
この関東大震災で起きた被服廠跡地(現在の墨田区)での火災旋風、
わずか1時間の間に起きた出来事なんです。
こんなにも恐ろしい事が起きていたなんて、
正直言葉にもなりません。
さらに恐ろしいことに火災旋風の発生はひとつではないのです。
関東大震災では東京で110個もの火災旋風が確認されたと記録があります。
現代で火災旋風は起こるのか?
仮に東京で直下型地震などがきた場合にも、
火災旋風は発生するとされています。
東京でも下町は木造で建てられている場所が数多くあります。
火の手は回りやすく、かつビルが密集している場所なので、
火災旋風が発生するための気流が起こりやすいとされています。
都心に住んでいる方や、都心に行かれる方は頭の中に火災旋風の危険性を入れておいてください。
意識しているかしていないかで、咄嗟の対応が変わってきます。
火災旋風は風速によって移動する速度が変わってくるので、
一概にはいえませんが、対策としてはとにかく早く逃げる事が鉄則です。
逃げることを瞬時に判断してください。
意識の差はここで生まれます。
火災旋風の発生条件
火災旋風は形は非常に竜巻に似ているから、
竜巻と同じ構造なのかなって思ったら、
発生条件は全然違うみたいなんだよね。
下記の記事に竜巻について詳しく書いてるけど、
二つの違いをまとめると下記のようになります。
竜巻は積乱雲により発生、
火災旋風は火災による局地的な上昇気流によって発生します。
火災旋風の映像
参考までに、火災旋風がどれだけ恐ろしいものかをご覧下さい。
ポルトガルにて撮影された火災旋風の映像になります。
うん、怖い。
関東大震災ではこんなのがそこらじゅうに発生したと考えるとゾッとします。
発生条件について
発生条件や発生メカニズムついては、
未だに解明されていないのが現状とのこと。
気象条件や地形、火災の威力や範囲などによって、
発生条件が変わってくるみたいだね。
消防庁によると、
大規模な火災時は横風が吹く場合は火災旋風に注意という事。
さらに風下にいる場合は更に火災旋風の発生に注意が必要って事だね。
火災時に発生する旋風のなかでも、横風が吹いている条件での火災域の風下に発生する旋風はその報告例が非常に多く、被服廠跡を襲った旋風も当時の証言や気象条件、火災状況などからこのタイプのものであった可能性が高いと考えられます。
引用:消防庁 消防大学校 消防研究センター,市街地火災時の「旋風」・「火災旋風」の現象解明をめざして(参照 2018/11/30)
なるほど、つまり大規模火災時は指を舐めて風向きを知れってことだね。(頭悪い
これは半分冗談で半分本気なんだけど、
火災時に風向きを調べるのは正しい選択かも。
火災現場の風下だった場合は火災旋風に巻き込まれる可能性があるという事。
なので即座かつ簡単な風向きの調べ方は指ペロだから、
皆も覚えておいてね。(指ペロっておい
火災旋風の対策
それでは火災旋風の対策についてお話します。
対策1 即座に離れる事
火災旋風が発生する可能性がある場所から即座に離れる。
→つまるところ、大規模火災現場から即座に離れろという事。
平地かつ四方が火災で炎上しているところなんかはとても危険。
対策2 地上から離れる事
火災旋風は陸上で発生します。なのでとにかく地下に逃げこむ。
地下なら安全って事です。100年前の東京は地下の設備が整っていませんでしたが、
現代では都心の地下は蜘蛛の巣の用に張り巡らされています。
だからどこでもいいので地下に逃げ込むのはアリです。
もちろん火の手が回っていない場所に逃げ込んでください。
対策3 進路から離れる事
あとは移動進路から逸れる
→向かってくる進路にいる場合は逸れてください。
かなり難しい話ですが、進路上にいたら間違いなく巻き込まれてしまうので。
結局火災旋風に遭遇してしまったら、
今のところ有効な対策はないんですよね。
なので、火災現場から離れてください。
離れる場合は風下の方向には逃げない用に注意してください。
これが唯一の対策です。
関東大震災では川に飛び込むなどの手段もあったみたいですが、
同じ考えの人が大勢いた事により川で溺死するなんてことになったみたい。
地震時の火災を防ぐ
また大規模な地震では、火災を発生させてしまう原因の通電火災が発生します。
火災旋風の元となる火災を起こさないために、通電火災がなぜ起こるのかについて知っておいてください。
以下の記事で詳しく解説しています。
火災旋風の対策まとめ
火災旋風って名前かっこいいけど、(あほ発言
かなり危険な災害ってことがわかったね。
市街地での大規模火災に遭遇するなんてことがあったら、
この記事を思い出して、即座にその場所から遠くへ逃げてくださいね。
それが火災旋風の対策です。
以上、防災やってみたのこーちゃんでっした。
ばいばいばーい