「雹(ひょう)で死亡する可能性がある」
そんなことあるわけないじゃんと。
誰もがそう思うと思います。
ですが、最近の異常気象は僕たちの想像をはるかに超えてきてます。
結論から申し上げます、
雹(ひょう)で死亡する可能性は少なからずあります。
雹(ひょう)は最大で直径30cmもの大きさになる場合もあるのです。
観測されているデータで最大は直径29.6cm。
重さにして3.4kg。
これはカボチャとほぼ同じ大きさです。
これが時速何百キロという速さで落ちてくるのです。
想像してみてください。
カボチャが空から降ってくるとどうなるか。
正直この世の終わりです。笑
こんなん当たったら死にますよね。
今回はそんな雹(ひょう)について詳しく触れていきたいと思います。
目次
雹(ひょう)の仕組み
まず雹(ひょう)がどのようにして、雲の上で出来るのでしょうか。
というか氷の塊が空でできる仕組みって単純に気になるよね。
ピンポン玉やゴルフボールくらいの大きさまでなるのに、
どうやって空中に浮いているんだろうね。 (浮く原理が知りたい
そんなところを順を追ってわかりやすく解説していきます。
雹(ひょう)とは
まず空から降ってくる氷の正体は雹(ひょう)と言われる氷の塊です。
雹(ひょう)って言っても、大きさによっては霰(あられ)と呼ぶことがあります。
境目になるポイントは直径5mm
雹(ひょう)とは積乱雲から降る直径5mm以上の氷粒。直径5mm未満の氷粒は霰(あられ)と呼ぶ。
雹が降ることを降雹(こうひょう)と表現する。
引用:Wikipedia,雹
雹(ひょう)も霰(あられ)も実は同じものってことだね。
雹(ひょう)と霰(あられ)が違う点は大きさということです。(豆知識
大きさを見て雹(ひょう)か霰(あられ)かを判別してみんなにドヤりましょう。笑
雹(ひょう)ができる仕組み
雹(ひょう)の発生原因は積乱雲にあります。
積乱雲は大気が不安定な状態のときに発生します。
大気が不安定な状態とは、
上空に冷たい空気、地上や海面に暖かい空気がある場合をさします。
そしてこの条件が整うと上昇気流が発生します。
暖かい空気は冷たい空気より軽いので、上へ上へと空気が登っていきます。
上空で冷やされた水蒸気が水や氷の粒になり雲へと発達するといった感じです。
そしてこのときに出来る氷の粒が雹の正体です。
この氷の粒が積乱雲の上の部分で作られ、
ある程度重くなったら下に落ちてきます。
しかし、積乱雲では上昇気流が発生しているので、
落ちてきた氷の粒は再び上に舞い上げられます。
この過程で、他の氷の粒と合体して大きくなっていきます。
下の画像が非常に分かりやすい。
こんな感じで、
氷の粒が上昇気流によって積乱雲内を上下に漂いながら大きくなっていく
といったところが雹(ひょう)の出来る仕組みであります。
にしても、氷の塊を舞い上げられる程、
上昇気流って風速が強いんだね。
雹(ひょう)の最大の大きさ
雹(ひょう)のイメージは、
大体小さい米粒くらいのイメージだと思うんだけど、
冒頭でも紹介した通り、最大でカボチャの大きさまで大きくなります。
雹の大きさは数mmのものが多いが、時に数cmにも成長し、
ゴルフボール大となることもある。記録が残っている中で世界最大の雹は、
1917年(大正6年)6月29日に埼玉県大里郡熊谷町(現熊谷市)に降ったカボチャ大の雹で、
直径七寸八分(29.6cm)、重さ九百匁(3.4kg)とされる[1] 。
引用:引用:Wikipedia,雹
しかも、驚くべきことに世界最大の雹(ひょう)が落ちてきたのが日本であるという事実。
日本でも条件次第で、ここまでの大きさの雹(ひょう)が発生する。
この点はしっかり認識しておくべきでしょう。
僕たちは他人事ではないのです。
下のツイートは先日のテキサス(2019/05/17-05/23)で起きた雹(ひょう)に関するツイートです。
なんと直径14cmもあるそうです。
ありえん、こんなの落ちてきて当たったらやばいよ。
Here's a picture from Cassie Colson of hail up to 5.5" inches in diameter, found in Wellington yesterday, after 3:30 pm. @NWSAmarillo #phwx pic.twitter.com/PfVTZ335Hr
— Chris Martin (@chriswxmartin) May 21, 2019
余裕で家とかぶっ壊れるよね。
大体、これが一個だけではないのだから。
これが無数に落ちてくるのがホントに怖い状況だよね。
雹で死亡する可能性
では、なぜ雹で死亡する可能性があるのかについて。
上のテキサスのツイートで大体感づいたと思うけど、
雹は時折、とてつもない大きさになります。
それこそ人の頭に直撃したら死亡してもおかしくない大きさに。
そしてここでポイントとなってくるのが、
雹の大きさと落下速度。
雹は大きければ大きいほど、落下速度が早くなります。
引用:ウェザーニュース,時速100キロで落ちてくる雹(ヒョウ)の危険性
ぶっちゃけ計算できませんが、 (アホでごめん
70mmの大きさですら時速140キロであるならば、
直径10cmとか直径20cmレベルの大きさのものは、
恐ろしい速さで落下してくるとともに、
恐ろしい衝撃でぶつかってくるということだよね。
これが頭に直撃した場合は、死亡事故につながる可能性があります。
事実、日本での雹害で死亡事例があります。
これは1933年6月14日に起きた事例です。
兵庫県中央部で暴風をともなった直径4 - 5cmの雹が降った。
死者10人、負傷者164人、住家の全半壊198棟、非住家の全半壊309棟に達し、日本最大の雹害とされる[7]
家はもちろん、作物、家畜などにも大打撃を与えます。
映画の《デイアフタートゥモロー》って自然災害を題材にした映画をわかる方いるかな?
映画序盤の方で日本が移る場面があるんだけど、
その場面でソフトボールくらいの雹が落ちてきて、
街中でパニックになっている場面が現実でありえるということです。
下の映像は、オクラホマ州で実際に野球ボールサイズの雹(ひょう)が降ってきた映像です。
この大きさですら、頭に直撃したら意識飛びそう。
実際に映像で見ると、当たったら死亡してもおかしく無い事は理解していただけると思います。
雹の対策
ぶっちゃけ、雹の対策は頑丈な建物の中にすぐさま逃げるしかありません。
あとは竜巻注意情報が出ているときは外に出ない。
竜巻も積乱雲によって起きます。
竜巻注意情報が出ているということは積乱雲が相当発達していることを意味しますので、
雹がいつ降ってきてもおかしくない状況なのです。
ここら辺を意識して、事前に回避することが雹の被害にあわない一番の対策です。
積乱雲は雹以外にもの様々な自然現象を引き起こします。
落雷、竜巻、豪雨などこれらの自然現象によって様々な災害が発生してしまいます。
積乱雲はいわば、災害の卵と言えます。
積乱雲という災害の卵から発生する様々な災害と対策については詳しく以下の記事で解説しています。
雹で死亡する可能性のまとめ
雹(ひょう)は日本でも割と起きるので、
認知度はあるけど、雹(ひょう)が時として人の命を奪いかねない、
ということを認識している人は少ないのではないかと思います。
自然と生きる僕たちは、常に自然に生かされていることを知っていなければなりません。
どうか、この雹おかしいぞと感じたらすぐさま、屋根がある場所へ退避してください。
1発頭に食らったら意識が飛んでしまうかもしれないので。
以上、防災をやってみたのこーちゃんでした。
ばいばいばーい