皆さん、こんにちばんは。
防災やってみたのこーちゃんです。
箱根山での噴火警戒レベル引き上げで火山への関心がひじょーに高まってるよね。
わかりますわかります。僕も火山に関心が出てきました。 (わかるわけねぇだろ
そしてこんな疑問が湧いてくるかと思います。
皆さん噴火は甘く見ては行けません。
疑問に対する答えは、
噴火によって起こる現象は複数あるんだけど、
助かるためにはどうしたらいいのか。
そんな命に関わる災害の、火砕流と火砕サージにこの記事では触れていきたいと思います。
目次
火砕流とは
火砕流とは、簡単に言うと噴火したものが全て混合された物。
どういうこと?って思うかもしれないけど、
噴火をするとマグマだったり、火山灰だったり、
火山ガスだったり、水蒸気だったりが発生して、
これらすべてが混ざりあいながら火砕流となって流れ落ちて来るって感じ。
マグマや火山ガスを含むため、火砕流はとんでもなく高温になっています。
固体の火砕物が濃集した本体部の温度は摂氏600~700度ほどあり.
引用:防災基礎講座,13. 火砕流・火山泥流・山体崩壊
まぁ言葉より実際の映像を見てもらえると、
火砕流の恐ろしさが伝わるかと思います。
これは溶岩ドームの崩壊(ムラピ式火砕流)により起きた火砕流です。
この映像は日本の雲仙普賢岳で起きた実際の映像です。
見てもらえたらわかるように、恐ろしいスピードで向かってきます。
火砕流の一番怖いところはその速度にあります。
噴煙を高く噴きあげながら秒速100m近くの高速度で
引用:防災基礎講座,13. 火砕流・火山泥流・山体崩壊
秒速100mとか、火砕流が発生してから避難するでは、
走ったとしても車で逃げたとしても、間違いなく助かりません。
これは御嶽山が2014年に噴火をした際の火砕流の映像です。
これは水蒸気噴火による火砕流です。
巻き込まれているので撮影者さんの安否が心配ですが、
低温の火砕流とのことですのでおそらく助かったみたい。
この2014年に起きた御嶽山の噴火は、
噴火警戒レベル1の段階で噴火した最悪の火山災害です。
このレベル1の段階では火口内への立ち入りは禁止されているけど、
それ以外は特に禁止されていないから、
噴火した際に登山していた観光客が58名も助からずに亡くなってしまったんだ。
活火山への登山をする際は、火山活動には十分注意してください。
先日、箱根山が噴火警戒レベル2になったこともあり、
噴火には注意したいところです。
下記は箱根山が噴火した場合の火砕流と火山灰の到達範囲です。
プリニー式の噴煙柱崩壊による火砕流が想定されています。
6万年前の箱根山噴火に伴う「東京軽石」の分布と火砕流の到達範囲。
引用:Yahoo!ニュース,箱根山大噴火への覚悟を かつて首都圏も襲った火砕流と火山灰
神奈川県消滅すんじゃないの?ってレベルですね。
こんな事態にならないことを祈るばかりです。
火砕サージとは
火砕サージは火砕流と違い、
火山ガスや火山灰、高温の岩石の欠片を多く含んだ密度が小さい高温の暴風を巻き起こします。
火砕流と同じく高速で高温となっており、
巻き込まれれば命の保証はありません。
ぶっちゃけ助からない確率の方が高いでしょう。
また火砕サージは火砕流より広範囲に高速で移動します。
発生箇所は火山火口から発生する場合や火砕流の先端部から発生する場合がある。
引用:地質調査総合センター,絵で見る地球科学,火砕流
ひとつ火砕サージで恐ろしい出来事を紹介します。
【イタリアの古代都市 ポンペイ】
ポンペイで発生した火砕サージは街一つを一瞬で壊滅させました。
数千人が一瞬にして飲み込まれたのです。
この時の火砕サージは300度近くあったとされています。
2000年近く前の出来事ですが、火砕サージの怖さは今も昔も変わりありません。
過去に起きたことを風化させずに、
僕たちは過去の出来事を未来に活かさなければなりませんね。
助かるためには?
では、火砕流と火砕サージから助かるためにはどうしたらいいのか。
住んでいる方や登山する方は必ず、
火山ハザードマップを確認してください。
これにつきます。
火山が噴火した際に、どこまで火砕流と火砕サージが来るのか。
噴石はどこまで飛んでくるのかを想定したマップになります。
下のは御嶽山の火山ハザードマップになります。
これは火山防災協議会という、
火山地域の人々(自治体、自衛隊、警察、消防、気象台、砂防局部、火山専門家)
が集まって作成と決定したものになります。
火山ハザードマップデータベースに日本の活火山の防災マップがまとまられているから、
付近に住んでいる方や、登山を計画している方は必ず確認しようね。
また、火山性地震が頻発していないかを確認してください。
これが頻発していると噴火の可能性が上がります。
活火山に登山を予定している方は、念のため登山をやめておくべきです。
御嶽山噴火のときは火山性地震は増加はしていたみたいです。
噴火の約2週間前から火山性地震が増加していたが、発生していた地震のタイプは2007年と異なり火山性微動は観測されていなかった[15]。
引用:Wikipedia,2014年の御嶽山噴火
気象庁より発表される、噴火警戒レベルには従ってください。
箱根山は立ち入り禁止?噴火警戒レベルが上がった影響【観光はできるのか】で細かく解説しています。
噴火警戒レベル4以上になったら必ず避難してください。
まとめ
火砕流と火砕サージの怖さがわかってもらえたかな。
なので冒頭で質問を投げかけた、
これに対する答えは、
助かるためにはここをしっかり認識しておいてください。
特に活火山に認定されている付近にお住まいの方は。
噴火警戒レベルには十分注意しておいてください。
避難勧告が出たらすぐに避難できるように、
防災セットの用意をしておいてください。
ばいばいばーい