複合災害のリスクって皆さん考えたことはありますか?
複合災害とは複数の災害が同時に起こる事で、
日本には今まさにその危険性が高まっています。
《新型コロナ+地震》、《新型コロナ+台風》など災害が重なったとき貴方はどう行動しますか?
今回は複合災害とはについてや、
複合災害の事例や対策について触れていきたいと思います。
目次
複合災害とは
そのとおりで、複合災害とは2つ以上の複数の災害が同時に起こることや、
災害が続けざまに起こることを意味します。
ただでさえ1つの災害ですら危険なのに、
それが同時に複数起きてしまったらパニックになります。
そして日本は複合災害がとても起きやすい国であるため、
僕たちは複合災害について知っておく必要があります。
複合災害の例
例えば身近な例で言うと、台風という自然現象によって特定の地域に大雨が降り河川の氾濫が発生しました。
それと同時に地盤が大雨によって緩んだ結果、大規模な土砂災害が発生。
《河川の氾濫(洪水)+土砂災害》これも複合災害です。これは去年起きた事です。
他には、東日本大震災は複合災害の代表例です。
震度7を記録、マグニチュード9.0という大規模な地震によって起こされた大津波。
その高さとは岩手県で38.9mを記録するほどの高さ。
地震単体ですら人類にとっては驚異的なものです。
そこに大津波が加わった最悪の複合災害です。
更に多くの場所で大停電、原子力発電所での事故による放射線拡散。
《自然災害+人為災害》東日本大震災は多くの複合災害が起きた災害なのです。
そして今、新型コロナウイルス(COVIT-19)による自然災害が全世界で猛威をふるっています。
感染症でパンデミック状態である今の状態で地震や台風などの自然災害が重なることが、
とても危険視されている状況なのです。
《新型コロナウイルス+???》これが危険。というか2つとは限らない。ここが怖いです。
これから台風の時期です。豪雨によって河川の氾濫や土砂災害が発生します。
覚悟してください。それと同時に対策をしてください。これが命運を分けます。
対策なしでは命を守ることが難しい世の中になってしまいました。
夏は複合災害が起きやすい
夏場は複合災害を引き起こす大きな原因の積乱雲が発生しやすい時期です。
ゲリラ豪雨、集中豪雨、土砂災害、氾濫、落雷、竜巻、雹、etc....
こんな感じでこいつはホントいろんな災害を巻き起こすんです。
積乱雲は災害の卵だと思っておいてください。
積乱雲で発生する災害については以下に記事でまとめています。
複合災害の事例
複合災害を対策するにあたって、
まずはどういった複合災害の事例が有るのかについて、知っておく必要があります。
複合災害の事例① 関東大震災
1923年に日本で起きた関東大震災では、
最大震度6を記録(震度7レベルが推定とされている)、
更に火災によって全体の9割近くの人が亡くなったとされています。
ここまで被害が広がったのは火災旋風が原因とされています。
更に地震によって津波も発生しています。
まとめると《大地震+火災+水害》の複合災害が関東大震災では発生しました。
火災旋風の詳細については以下の記事で解説しています。
複合災害の事例② 新潟県中越地震
2004年に日本で起きた新潟県中越地震では、
震度7クラスの大地震や地震の3ヶ月前に大規模な水害や台風上陸による地質へのダメージによる土砂災害、
地震が発生してから2ヶ月後、まだ復興中にもかかわらず記録的な大雪(4m超の積雪)が観測されるなど、
災害が続けざまに重なった複合災害であります。
まとめると《大地震+水害+雪害》の複合災害が新潟県中越地震では発生しました。
複合災害の事例③ 熊本地震(2016年)
2016年に起きた熊本地震(2016年)では、
震度7を観測する大地震に加え、地震発生前に九州全体で強い雨が発生していたことから、
地盤が緩み地震によって大規模な土砂崩れや土石流、地すべりが発生しました。
まとめると《大地震+土砂災害》の複合災害が熊本地震では発生しました。
土砂災害については以下の記事でわかりやすく解説しています。
複合災害の対策
いまは過去の事例とは少し異なる状況です。
疫病という自然災害が発生している状況です。
ですが考え方はシンプルです。死なない選択を取るだけです。
単体の災害でも、複合災害でもとる行動は同じです。
新型コロナ+αの災害が起きたとき
通常時はコロナの対策を万全にすべきです。
できる限り自粛すべきだし、人ごみやソーシャルディスタンスは守るべきです。
ですが二つの災害が同時に起こった場合、
僕たちは死なない為にはどうすべきかに頭を切り替えなければなりません。
「コロナに感染するのが怖いし、避難は少し様子をみようかな・・・」
なんて考えは捨ててください。逃げなければ死ぬ状況があります。
大げさではありません、土砂災害や河川の氾濫は逃げる判断を誤れば命を落とします。
だからまずは命が助かる選択をしてください。
感染症も大変危険なのは知ってます。コロナも状況次第で命を落とす危険性もあります。
でもまず、第一に考えるべきことは、いま命を落とす危険があるかないかです。
だから警戒レベルが4になったら即避難出来る用に、
警戒レベル3の段階で避難の準備は初めておいてください。
警戒レベルについては以下の記事でわかりやすく解説してます。
台風や豪雨で起こる水害や土砂災害の対策
夏から秋にかけて台風が沢山来る時期が訪れます。
突然のゲリラ豪雨や大量の豪雨を伴う線状降水帯の発生原因である積乱雲が発生するのもこの時期です。
これらの自然現象で発生する災害は主に河川の氾濫や土砂災害が発生します。
だから僕たちは事前に氾濫が発生した場合や、土砂災害が発生した場合に備えて準備する必要があります。
対策① 避難場所の確認
まずは自分が住んでいる場所の災害が起きたときの避難場所を確認しておきましょう。
自分が住んでいる市町村のwebページを検索してもらって、
家の近くの指定緊急避難場所や指定避難所を確認してください。
一例として神奈川県横浜市の避難場所情報のURLを載せておきます。参考程度に見てください。
切迫した状況であれば迷わず避難してください。
対策② 避難経路の確認
避難場所を確認したら、次は避難経路の確認です。
ただ闇雲に避難場所に行くのは危険です。
いつもは安全な道でも、河川の氾濫や土砂災害によって、
一瞬で命を落としかねない危険な道に変わります。
なので、避難場所へ行くための道にどのようなリスクがあるかを事前に調べる必要があります。
国土交通省のサイトで洪水や土砂災害などの危険性がある場所を、
可視化出来る地図があるので自分の住んでいる場所を確認してみてください。
確認したら、避難場所までの経路で危険が少ない道を選んで避難するようにしてください。
事前に避難場所までの地図を印刷して、避難経路と避難場所を色で塗っておくと、
いざと言うときにパッと使えます。これも大事です。
対策③ 防災セットの準備
避難場所や避難経路の確認が終わったら、
防災セットの準備をしましょう。
防災セットは避難に役に立つものや、避難中に役に立つ必需品が入ってるものです。
災害はどういう状況になるかわかりません。
だからどんな状況でも対応出来る用に、準備しておく必要があります。
食料、水、ライト、救急セット、簡易トイレ、充電器、暖を取れるもなど、
これらが1式になってリュックに詰めてあるものが防災セットです。
いざと言うときにパッと持ち出せて、どんな状況でも役に立つ。
防災セットはいまや命をつなぐ必需品なのです。
1人にひとつ持っておくべき時代です。
まだ持っていない方や気になる方は以下からご購入を検討してみてはいかがでしょうか。
たったこれひとつで命が助かる場合があるなら、
持っておいて損は一つもありません。
というか持っていない方が損する状況です。
また日頃から非常食なども家に備蓄しておくと、
在宅避難になった場合に非常に役にたちます。
非常食の重要性についてやおすすめの非常食は以下の記事でまとめています。
複合災害とは まとめ
日本は複合災害がとても起きやすい国です。
とてもハードモードです。地震はしょっちゅう起きるし、台風も沢山来る。
それに伴って水害や土砂災害も沢山起きます。
だからこそ災害について知っておき、事前に対策しておくことが大事なのです。
今、新型コロナという自然災害が世界を苦しめています。
こんな状況でも他の災害が起こる可能性があることは忘れないでください。
台風から身を守る為に確認するべき情報は以下をご覧ください。
夏に豪雨をもたらす積乱雲については以下の記事で積乱雲が引き起こす災害一覧をご確認ください。
以上、防災をやったみたのこーちゃんでした。
ばいばいばーい