異常震域とは震源から離れた所が異常に大きく揺れる現象
異常震域

 

異常震域って聞いたことある?

異常震域とは震源地の真上に値する震央がほとんど揺れずに、

遠方の地域が何故か大きな揺れを観測する現象が異常震域って言うんだ。

最近三重県沖で起きた地震が異常震域だったよね。

 

今回は異常震域とはについてと、

異常震域がなぜ起こるのかについて触れていきたいと思います。

目次

スポンサーリンク

異常震域とは

異常震域とは

異常震域とは

 

読者様
異常震域とは一体なんなの?ティガレックス襲ってこないかしら。。。

 

名前だけ見るとちょっと物騒ですよね。(モンスターハンターは本記事では関係ありません。笑

異常震域についてご存知でない方もいるので、解説していきます。

 

異常震域

冒頭でも説明した通り、

異常震域とは震源地よりも何故か遠方の地で揺れが異常に高くなる現象です。

え、なんでここが揺れるの?って感じの状況が起きます。

 

下記は異常震域の一例になります。

7月28日に起きた三重県沖での地震が異常震域と見られる現象が起きています。

三重県南東沖 震源の深さは約420kmとかなり深い箇所での地震です。

しかし、なぜだか震源地から遠く離れた宮城県が一番震度が高くなっています。(震度4)

一方で震源地付近の震度は高くないどころか、揺れてすら無い場所もあります。

これが異常震域の特徴です。

異常震域のPoint
震源地の直上(震央)付近では揺れが弱く、遠方で異常に揺れが強くなる。

 

この地震は夜中に起きたからびっくりしたよね。

びっくりしすぎて飛び起きちゃったもん。

そのせいで眠れなくなって大変でしたよ、、、泣

地震さん、お願いだから夜中は勘弁してください。

というか夜中に限らず日中にも地震さん来ないでください。

スポンサーリンク

異常震域のメカニズム

異常震域メカニズム

異常震域メカニズム

 

では異常震域は何が原因で起きるのか。

不思議ですよね。関係無い場所が揺れる事。

これには震源の深さ及びプレートと地盤の状態が関係しています。

順を追って異常震域のメカニズムについて説明していくね。

 

深発地震について

異常震域が発生する特徴として、地震の震源の深さが挙げられます。

地下深いところで起きる地震を深発地震と言います。

深発地震の詳しい定義は下記となります。

浅発地震  震源が60kmまで
稍深発地震 震源が60km~200kmまで
深発地震  震源が200km以上

 

ここで第一の疑問を思い出してみましょう。

異常震域ってなんで震源地に近い所が揺れないの?
この疑問の答えが深発地震、つまり深すぎる地震が原因なのです。

 

下の画像が分りやすいんだけど、

深発地震を起こすプレートはマントルの下に潜り込んでいく形になっています。

ここで熱や圧力に耐え切れなくなり、深発地震(スラブ内地震)が発生します。

震源地である星マークの直上が震央となります。

つまり震央は陸地で震源から一番近く、一番揺れる所なのですが、

震源の間にマントルとプレート境界が存在していて、

これらが地震波を弱める原因となっています。

プレートは固い岩盤であるが、プレート境界には滑り面や破砕帯などの軟弱な地盤構造が存在する。このため地震波がプレート境界を越えるときに減衰が大きく、

引用:Wikipedia,異常震域

つまるところ震源に一番近いけど障害物が多く、揺れないもしくは揺れが小さくなる。

といったところが異常震域の特徴である、《震源の近くで何故か揺れない》最大の原因となっています。

原因1 地震波の減衰
マントルとプレート境界により地震波が減衰することにより、
震源地の直上(震央)付近の地上の揺れが少なくなる

 

深発地震での津波の危険性

余談ですけど、これ気になるところですよね。

いくら深いところの地震だとしても、

大きなマグニチュードだった場合、津波って心配になりますよね。

実は震源が100km以上の箇所で起きた地震は津波が起きないと研究者の解答が出ているんだよね。

なお津波については今村明恒飯田汲事羽鳥徳太郎の研究によると、100km以深の地震によって津波が発生することはほぼないと考えられている[注 6]

引用:Wikipedia,深発地震

これは気象庁からも発表されている情報で、

M7.0以上であっても震源が100km以上ないし内陸での地震の場合は、

「この地震による津波の心配はありません。」との報道をするみたい。

「遠地地震の地震情報」の発表について

なので100km以上の深発地震である場合は津波の心配はひとまず大丈夫と言うことです。

ここは要チェックなポイントです。

 

プレート内による地震波の伝播

次に第二の疑問を紐解いて行きましょい。

異常震域はなんで遠いところが強く揺れるの?
プレート内を地震波が伝わっていくため。プレート内は地震波の減衰は小さくなる。

 

これもさっきと同じ画像で解説すると、

震源から発生する地震波はマントルやプレート境界などでは減衰するのですが、

同じプレート内であれば地震波が減衰が小さい現象が起きます。

震源で起きた地震波はプレートに沿って地上に上がり、

震源地から離れた陸地で減衰しなかった地震波が強い揺れを引き起こす。

これが異常震域の遠方での異常な強い揺れの原因であります。

また地盤の弱い地域は特に強く揺れる現象が観測されています。

原因2 プレート内の伝播
プレート内は地震波の減衰が小さく、
遠方が異常に揺れるのは地震波がプレート内を伝播しているため

 

スポンサーリンク

異常震域まとめ

異常震域は深い箇所での地震であるため、

震度も高くなりずらく、津波の危険性も高くはありませんが、

プレート内を地震波が伝播するので他の地震を誘発する可能性があります。

南海トラフが誘発されないことをいのります。

それほど多く発生はしていませんが、注意が必要な地震であることは間違いありません。

 

皆さんも日頃から地震の対策はしておいてください。

この国は地震大国日本であることを忘れないでください。

地震は忘れた頃に突然やってきます。

備えなければ後々後悔するのは自分です。


せめて非常食だけでも準備しておくと防災意識が芽生えて、

色々な対策をするようになるのでお勧めです。

地震に限らず、様々な災害の対策を日々しておきましょうね。

小さな積み重ねが防災につながります。

 

 

以上、防災やってみたのこーちゃんでした。

ばいばいばーい

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事