新型コロナの検査で新たに抗体検査を厚生労働省が着手します。
抗体検査とは過去にウイルスに感染した際に、
ウイルスの免疫が体に備わっているのかを確認できる検査です。
要は過去に新型コロナウイルスに感染していたかがわかる検査。
今回は抗体検査とはについてや、
抗体検査とPCR検査の違いについて触れて行きたいと思います。
目次
抗体検査とは
奥様かしこまりました。
新型コロナウイルスに関する検査について、
PCR検査の他に抗体検査と言われる検査が登場しました。
簡単に言うと、過去に新型コロナに感染していたかがわかる検査です。
抗体検査について
抗体検査とは体内に抗体があるかどうかを確認できる検査になります。
抗体とは体内にウイルスが侵入した際に、
体がウイルスと戦うために抗体と呼ばれる、
ウイルスを除去するために体で作られる分子のことをいいます。
私たちの身体はどんな異物が侵入しても、ぴったり合う抗体を作ることができます。血中の抗体は異物にある抗原と結合すると貪食細胞であるマクロファージや好中球を活性化することで異物を除去します。
引用:中外製薬,抗体とは?
つまり新型コロナウイルスに感染していた場合、
体の中に新型コロナウイルスを除去する為に作られた抗体が血液中にいるのです。
これを調べるために行う検査が抗体検査と言います。
要するに体の中でコロナと戦った形跡を調べる感じですね。
抗体検査は事件現場を調べる鑑識みたいなイメージです。
抗体検査のやり方
抗体検査は血中に含まれる抗体を調べるので、
血液を採取して、検査キットに血液を垂らして確認できるみたいです。
コロナの検査キットを使えばかなりスピーディーな検査になり、
早いと数十分で検査結果がわかるみたいです。
しかも血液自体も数滴程度あれば良く、注射は行わないみたいですよ。
注射嫌いなひとは朗報です。
一滴の血液検体から簡便に測定でき、10~15分で検査結果が得られる。
キットの感度、特異度ともに90%以上というデータが出ている。
引用:Yahoo!JAPANニュース,15分で検査結果が出る「新型コロナウイルス抗体検査キット」とは?
具体的に抗体検査のやり方や時間等がまとめられている動画をシェアします。
検査キットのイメージや血液を取る様子などもわかりますので、
抗体検査に対する不安も取り除かれると思いますので、閲覧することをおすすめします。
痛くなさそうだし、検査時間も結果が出るのも早いからやってみたいなと思います。
早く日本でも使えるようになって欲しいです。
2020/6/1から東京と大阪と宮城のさ都道府県で1万人の抗体検査を行うと、
厚生労働省から発表がありました。
東京では無作為に選ばれた人達に対して、抗体検査を行う模様です。
都内での検査は板橋区、豊島区、練馬区で行われ20歳以上の男女から無作為に抽出されたそれぞれ1000人程度が対象です。
羨ましい、僕も抗体検査やってもらいたいです。
はやく誰でも検査を受けられるようにしてもらいたいところです。
抗体検査の値段
現状日本では試験段階なので、新型コロナウイルスの抗体検査の値段ははっきりしません。
ですが、検査が簡易的であることと、検査キットとして完成されたモノを使用するので、
そこまで高額な値段にはならないと思います。
試したのは、株式会社青十字製薬が受け付けを始め、今月下旬から全国発送を予定している「新型コロナウイルス抗体検査キット」。販売価格は3000円前後になる見込みだという。
引用:Yahoo!JAPANニュース,感染かを自宅で確認できる 新型コロナ抗体検査キットを試してみた
検査キット自体もそこまで高額ではなさそうですね。
これならPCR検査よりも全国的に普及する可能性もありますね。
といっても、抗体検査はあくまで《過去の感染》を確認する検査という事をお忘れなく。
《現在の感染》を確認するにはPCR検査が必要です。
抗体検査とPCR検査の違い
二つの検査の違いは、
現在コロナに感染しているか、過去にコロナに感染したことがあるか、
って感じで全く別物です。
PCR検査が現在の感染状況を確認する検査。
抗体検査が過去の感染状況を確認する検査。
こんな感じで二つの検査はまったく違います。
PCR検査とは
簡単にPCR検査についても触れておきます。
PCR検査とはウイルス遺伝子を増幅させて検出させる方法で、
特殊な装置でウイルス遺伝子を染めて、増やした遺伝子を確認するPCR法と言われる手法で解析します。
このPCR検査は現在新型コロナウイルスに感染しているかどうかを確認する検査です。
検査は患者の鼻に綿棒のようなモノを入れ喉の方から粘膜を取る検査になります。
検体を採取する時間は短時間ですが、
ウイルス遺伝子を増幅させ陰性か陽性かを判定する時間がかなり掛かります。
結果が判明するまでの期間は状況によりますが、1日から数日かかります。
引用:厚生労働省,新型コロナウイルスに関するQ&A(医療機関・検査機関の方向け)
現状では日本で検査できる設備や臨床検査技師の不足、
病床や医療従事者のリソース不足で、大規模なPCR検査は行えていません。
首相は1日2万件の検査数を目指すと言ってましたが、
現状では日にもよるけど全国で1日/5000人前後みたいです。
まだまだ課題が多く残されている状況です。
結局、検査が行われなければ陽性と判断される人数も少ないままです。
実際には新型コロナウイルスに感染している人が沢山居たとしてもです。
例えば1万人感染者が居たとして、そのうちの1000人だけしかPCR検査ができなかったとします。
こうなるとPCR検査で陽性と判断される人数は多くて700人前後になります。
これはPCR検査の偽陰性と言われる陽性であっても陰性と判断される精度の問題があります。
それでも確度は7割程度で、陽性にも関わらず陰性と判断される「偽陰性」が3割程度の割合で発生するとのことで、課題は残る。
引用:Yahoo!JAPANニュース,「PCRセンター」都内に10か所程度設置か 東京都医師会、偽陰性「3割」に課題も
なので検査数が少なければ実際の感染者の数が全く見えてこないのです。
今の日本の新規陽性患者数は正直ベースであてになりません。
PCR検査については以下の記事で解説しています。
抗体検査とは まとめ
抗体検査は新型コロナウイルスに感染していたかを確認できる検査で、
将来的に抗体を持った人が新型コロナに感染しにくくなるという確証が得られれば、
抗体を持った人は新型コロナに対して、こんなにビクビクして生活しなくてもよくなります。
抗体検査は後の調査に役に立つ検査なので、
日本でも抗体検査が普及してきたら積極的に検査して、
研究が進むように協力していけたらなと思います。
新型コロナウイルスに関しての難しい用語が多くてわかんない!って方向けに、
以下に記事で症状・予防方法・治療・現在の状況などについてわかりやすくまとめてます。
この記事を見ればコロナについての情報が一気にわかるようになります。
こちらもご覧ください。
以上、防災をやったみたのこーちゃんでした。
ばいばいばーい