日本のシンボル富士山は歴史的に噴火を繰り返してきました。
活火山である富士山は300年前にも大噴火をしています。
これは脅しではなく事実ですが、富士山はいずれ噴火します。
果たして次はいつ噴火するのでしょうか。
今回は富士山噴火の歴史についてや、
富士山噴火の被害や対策について触れていきたいと思います。
目次
富士山噴火の歴史
富士山は今でも活火山であるため、火山活動は続いており、
富士山が噴火する可能性はいつでもあります。
事実、1707年に富士山は大噴火しています。
まずは富士山噴火の歴史について紐解いてきましょう。
1707年 宝永噴火
宝永噴火は富士山三大噴火の一つと言われており、
非常に多くの被害をもたらした歴史上で語り継がれる大噴火である。
富士山の山の一部が大きく凹んでいる部分あるよね。
下の写真のてっぺんではなく、斜面の途中にある大きな穴。
これが宝永噴火の跡、ここから噴火した跡なんです。
宝永地震について
この宝永噴火の特徴は地震に誘発された噴火であるという事。
宝永噴火の49日前に日本最大級とも言われる南海トラフ巨大地震が発生しています。
推定マグニチュード8.4~9.3までと正確な規模は測れないものの、
かなりの巨大地震だったことは予想されます。
そしてのこの巨大地震に誘発される形で、富士山は大噴火をしたのです。
宝永噴火の被害について
宝永噴火では火山爆発指数がVEI5に相当し、
これは【非常に大規模】な噴火のレベルに相当します。
これにより、大量の火山灰が関東地方を飲み込む形で降り注ぎ、
農作物に多大な被害を与えたとされています。
この噴火は約16日間に渡り噴火し続けていた事がこれだけの火山灰を降らせた原因です。
幸いな事に火口付近に集落はなく、人的被害はないと記録されています。
しかし、噴火による家屋の倒壊、農作物への被害、火山灰による河川の氾濫などが発生しています。
火山岩塊による家屋の倒壊
富士山の東麓にある須走村(現在は静岡県小山町)では、
宝永噴火ではなんと鞠(まり)っていうボールぐらいの岩の塊が降ってきたとされています。
これが熱を帯びており、家屋が焼失したと記録されています。
火山灰による倒壊も多くあり、火山灰が3mを超えるほど積もったとも記録されています。
農作物への被害
農作物への被害が甚大で、中でも火山灰が降り積もったことにより、
農作することすら不可能になってしまう土地が多く発生しました。
これは火山灰が地面を覆い尽くしてしまったことが原因です。
火山灰を取り除かない限り耕作不能という状態なのです。
これを砂降り被害と言います。
そのほかに、延暦の大噴火と貞観の大噴火が富士山三大噴火に含まれています。
富士山噴火による被害
では現代において富士山が噴火した場合、
どのような被害が起こるのでしょうか。
下の動画は富士山が噴火した時のシュミレーション映像になります。
まずはこちらをご覧ください。
映像はご覧いただけたでしょうか。
僕は正直、怖くて吐きそうです。皆もそうでしょ?笑
ではここから詳しく解説していきましょう。
火山灰による交通網の麻痺
これは首都圏が非常にぶち当たる問題です。
下の画像は内閣府が、どこに降灰がどのくらい積もるのかをシュミレーションした結果となります。
降灰の分布図を見ると、神奈川県/東京都/千葉県に大量の火山灰が降ることが予想されています。
ここから分かることは、動画でも挙げられていたように新幹線が通るルートは、
火山灰が30cmくらい積もると予想されているので、確実に新幹線は運行不可になります。
新横浜~三島くらいまでは線路に大量の火山灰が積もってしまうという状況です。
更に神奈川県では全域で大量の火山灰が降り積もり、
車道や鉄道は火山灰が埋め尽くす最悪の状況となります。
そうなると車も電車も使えなくなります。
つまり、交通網が分断され完全に陸の孤島となる可能性があるという事。
火山灰による停電
火山灰の特徴として、ガラス質の成分や鉱物結晶片であったり、
雨を含んだ場合に火山灰は電気を通す性質があるという事。
これが停電に大きな影響を与えてきます。
火力発電所への影響
まず、電気を作る大元である火力発電所(ガスタービン式)では、
外の空気を取り込んで燃料を燃やして発電するしくみとなっており、
火山灰を含む空気を取り込んでしまうと、ガラス質である火山灰は溶けて、
内部で固まってしまう。それが原因で内部でエンジンを壊してしまい、発電ができなくなってしまう。
送電線への影響
火山灰は水を含むことにより、電気を通す性質があるため、
送電線に火山灰が降り積もった場合、碍子などが閃絡を起こし停電となる。
また水を含んだ火山灰は重くなるため、
送電線が重さに耐え切れず、切れてしまうこともある。
これらの影響により大停電となる可能性があることは頭に入れておいてください。
携帯の電波を発信している施設も、火山灰の影響で故障した場合、
連絡手段すらも断絶する可能性があります。
火山灰による健康被害
火山灰はガラス質の成分や鉱物などで、
非常に角ばった形をしています。
これを吸い込むことや触れることにより健康に被害が出てきます。
呼吸器系への影響
火山灰の粒子は非常に細かく、肺の奥の方まで入ってしまいます。
火山灰を多く吸い込む事により、以下の症状が出る場合があります。
特に肺に持病がある方は火山灰を吸い込むことは、
病状を悪化させる可能性があり、かなり危険なので注意が必要です。
目への影響
火山灰が目に入ると角ばった物質であるために痛みを生じます。
まぁガラス質の成分が目に入ったらそうなるよね。
コンタクトレンズをつけている場合は更に注意が必要です。
火山灰とコンタクトレンズが擦れ合い、目に引っかき傷ができてしまい、
角膜剥離や結膜炎が発症してしまう恐れがあるからです。
富士山噴火の対策
以上のことから富士山がいつ噴火してもいいように、
僕たちは対策を行う必要があります。
富士山噴火の対策について解説していきます。
富士山のハザードマップの確認
まずは噴火に備える対策です。
富士山付近に住んでいる方は、
噴火による溶岩流や火砕流や噴石などの被害から逃げる必要があります。
なのでまずはハザードマップを確認し、
噴火した際にどこが危険で、どこが安全かを確認しておいてください。
下に詳細な地図のハザードマップが載っているリンクを載せておくので、
付近にお住まいの方は必ず確認してくださいね。
火山灰対策
次に噴火で対策すべきは、
火山灰により影響を受けることに対策を取らなければなりません。
非常食の重要性
火山灰により交通網は麻痺、陸の孤島となって困るのが、
食料不足に陥る事です。というのも、物流が麻痺している状況では、
食べ物が仕入れられなくなるからです。
なので日頃から非常食を蓄えて置く必要があります。
下の記事で非常食について解説していますので確認してください。
停電対策
火山灰により大規模な停電になった場合、
様々な障害が発生します。
電気が使えないことはもちろん、断水などにも影響してきます。
簡単に言うとライフラインが断絶されるという事です。
なので断水対策や停電対策は必須で行うべきです。
健康対策
次に火山灰を吸い込まない対策が必要です。
防塵マスクとゴーグルがあると吸入することや、
目に入ることなく外で活動できます。
賞味期限とか使用期限は特にないので、1回買い置きしておけばOKです。
富士山噴火 まとめ
富士山は日本のシンボルであるけど、
未だに噴火する可能性がある活火山であるということは忘れずにね。
いつ噴火してもおかしく無いという事です。
綺麗なバラには刺がある、富士山もこれと同じです。
【綺麗なフジ(富士)にはマグマ有る】
この渾身のフレーズを覚えておいてね。笑
以上、防災をやってみたのこーちゃんでした。
ばいばいばーい