地震の時にブロック塀が倒壊して、
小学生が下敷きになったニュースをご存知でしょうか?
非常に心苦しい悲しい事故です。
ブロック塀が地震時に倒壊する、おおよその原因は点検不足や施工不良によるものです。
なので極論ですが、ブロック塀は危険な物と思っていて普段から避けてください。
ぶっちゃけ素人目で、ブロック塀が倒壊するかしないかの判断はできないです。
だから通学路や通勤路にあるブロック塀からは避けて歩くようにしてください。
今回は地震の時にブロック塀が倒壊する原因と、
危険なブロック塀の見分け方について触れていきたと思います。
目次
ブロック塀が地震で倒壊する原因
ブロック塀は街中や住宅街でよく見られる構造物だよね。
防犯の役割や防火の役割を果たし、
人からの視線も遮ってくれる鉄壁の壁です。
非常に私たちの生活の中で欠かせない存在ですが、
時として、ブロック塀は人の命を奪う存在になるのです。
それが地震によるブロック塀の倒壊
1つのブロックが10kgくらいで、下の写真のように一体になって倒壊した場合、
重さは何百キロレベルとなります。下の写真だと重さは1トンくらいありそうです。
下敷きになったら命の危険があります。
日本の建築物はある程度の地震に耐えれるように、設計されています。
もちろんそれは、適切な施工、適切な点検があって初めて機能します。
ブロック塀を作る際も、
建築基準法っていう法律を順守した施工を行うのが当たり前なんだけど、
手抜き工事だったり、
昔に作られたブロック塀なんかは古くて劣化していたりと、
人間側のミスによりブロック塀が倒壊といった原因が多々あります。
ここ最近の大きな地震によるブロック塀での倒壊事故は、
全て施工不良や点検不足が原因で発生しています。
一例を紹介します。
[2018年]
・大阪府北部地震 最大震度6弱 ブロック塀の倒壊で2名死亡
→ブロック塀の倒壊の原因は施工不良と法定点検未実施
[2016年]
・熊本地震 最大震度7 ブロック塀の倒壊で2名死傷
→ブロック塀の倒壊の原因は建築基準法違反「控え壁」が設けられていなかった。
どれをとっても、ずさんな施工やずさんな管理が原因です。
そしてこれは氷山の一角に過ぎないと思っています。
日本中どこにでも施工不良や点検不足のブロック塀がある可能性はあります。
危険なブロック塀の見分け方
それでは、私たちは何に気をつければいいのでしょうか。
ブロック塀の危険なポイントについて1つずつ解説してくね。
普段歩いている道にあった場合はお住まいの市役所へ相談してください。
連絡とか面倒な方は、この危険ポイントがある場所は危険ですのでその道は通らないようにしてください。
でもその道で今後事故でも起きたら後味悪いなって方は、やっぱ市役所に相談してあげてください。
そういった思いやりが街を作り上げるのです。(たまにいい事言う奴
チェックポイント1-ブロック塀の高さ
まず第1に確認すべきは、ブロック塀の高さです。
一番わかりやすく、一番危険度が高いです。
高すぎるブロック塀は明らかな建築基準法違反に当たるからです。
2.2m以上である場合は一発アウトです。
通報してその道は通らない方がいいです。
2018年に起きた大阪府北部地震でのブロック塀の事故では、
ブロック塀の高さが3.5mもあったみたいです。
チェックポイント2-ブロック塀の厚さ
ブロック塀の厚みも重要なチェックポイントです。
2m以下は厚さ10cm以上、2m~2.2m以下は15cm以上。
大人の男の人の手のひらが大体10cm(手首から中指の付け根まで)なので、
ブロック塀をさっと測ってみるといいかもしれません。
手のひらくらいの厚みがなければ危険なブロック塀です。
チェックポイント3-控え壁の有無
ブロック塀は高さが1.2mを超える場合、控え壁を設けなければなりません。
この控え壁がないブロック塀もまた危険なブロック塀です。
控え壁の間隔は3.4m以下かつブロック塀の高さに合わせた控え壁の長さも必要です。
まずは控え壁の有無を確認してください。
2016年の熊本地震では控え壁が設けられていない事が原因で、
ブロック塀が倒壊し死亡事故につながっております。
チェックポイント4-コンクリート基礎の有無
ブロック塀を作る際は必ず基礎工事をします。
簡単に言うと地面の下にブロック塀を支えるために、
基礎となるコンクリや鉄筋を組み込んでブロック塀が倒れないようにする工事。
このコンクリートが地面から出ているはずなので、
コンクリートの基礎が見えるかチェックしてください。
チェックポイント5-ブロック塀の傾きや劣化
ブロック塀が傾いていたら一発アウトですね。
ひび割れやブロック塀の鉄筋がむき出しになっていたら要注意です。
おそらく雨により鉄筋が内部からボロボロになっている可能性があります。
昔、子供のころ田舎に住んでいたとき、ボロボロのブロック塀見たことあったなー。
中の鉄筋がむき出しになっているとか、欠けていたりする奴もあったきがする。
田舎だとこういった設備に対する手入れが都会より回っていない場合が多いので、
注意が必要かも知れません。
危険なブロック塀の撤去と改修
では、チェックポイントに引っかかる、危険なブロック塀がもし自宅にあったとしたら、
どうすればいいと思いますか?
答えは、即座に改修もしくは撤去してくださいです。
各自治体は県やや国が所有している箇所の危険なブロック塀の撤去を進めていますが、
個人が所有しているブロック塀の撤去はほとんど進んでいないのが現状みたいです。
この現状を打破するために、県や国はブロック塀を撤去もしくは改修の際に、
補助金を出してくれる制度があります。
下記は東京都世田谷区のブロック塀の撤去の際の助成金制度です。
助成金額は、つぎの表のとおりです。ただし、実際に要した費用(税込)がこの表に定める金額よりも少ない場合は、その要した費用を助成の額とします。
塀の撤去
塀の高さ
延長1mあたりの助成金額
0.8m超 ~ 1.2m
5,000円
1.2m超 ~ 2.0m
10,000円
2.0m超
15,000円
最大で 30万円 を上限とします。
引用:せたがや,ブロック塀等の除却工事の費用に対する助成制度について
これに更に世田谷区ではいい取り組みをしているのでご紹介します。
撤去した場所にブロック塀をもう一度作るのではなくて、
木の壁を作るんだったらお金出すよーっていう制度。
- 接道部に新しく生垣等を作る場合、最大25万円を限度額として植栽費用の実費額を助成しています。
- 助成単価は、低木の生垣:6千円以内/m、中木の生垣:1万2千円以内/m、フェンス緑化は1千円以内/mです。
- 工事発注前に現地調査及び申請手続きが必要ですのでご注意ください。
フェンス緑化の事例
これだったら地震の際にも倒壊する心配はないし、
尚且つおしゃれな感じの家になるよね。
別に目線を遮れるならブロック塀である必要もないもんね。
是非ブロック塀の緑化計画を進めてみてはいかがでしょうか。
ブロック塀の倒壊のまとめ
上のチェックポイントは1つでも当てはまったら、
危険なブロック塀なので必ず避けるようにしてください。
ついでに市役所に伝えて上げてください。
地震自体は避けられませんが、危険なブロック塀はあらかじめ避ける事はできます。
危険がわかっていたら排除することも可能です。
防災は知ることが大事なのです。
知るだけで命が救われるかもしれないのです。
どうか大切な人にも伝えてください。
以上、防災をやったみたのコーちゃんでした。
ばいばいばーい